銅価格の今後の動向分析

中国が需要を押し上げるゼロコロナ政策を放棄するのではないかと投資家が賭けているため、銅相場は2021年4月以来最大の月次上昇を記録している。

ニューヨーク商品取引所のコメックス部門では、3月渡しの銅は3.6％上昇し、1ポンド当たり3.76ドル（トン当たり8,274ドル）となった。

建設や電力に使われるこの金属は、今月初めに１トン当たり８６００ドルと約５カ月ぶりの高値を付けたが、中国でのウイルス感染者数の増加により成長が抑制され、ひいては金属の需要が抑制される可能性があるとの懸念から、ほぼ後退した。

中国は高齢者へのワクチン接種拡大を推進しており、発生ゼロルールをさらに緩和するのではないかとの憶測が広がっている。

中国は金曜日、マネーサプライを増やすために銀行の預金準備率を引き下げる計画を発表し、強気ムードがさらに高まった。当局は今週、開発業者による株式売却に関する規則を緩和し、このセクターの流動性を高めることを目的とした措置を追加した。

それでも、中国でのコロナウイルスの流行は、国内の景気刺激策や現物供給の逼迫と相まって、銅価格の変動を増大させるだろうとカオス三元研究所は水曜日の報告書で述べた。

バルセロナに本拠を置く独立系調査会社フォーカスエコノミクスは、「世界金利がピークに達し、中国経済は今後も不動産暴落の重しとなりそうだから、銅と工業用金属の需要は来年前半にはかなり弱まるはずだ」と述べた。そしてCOVID-19」。

フォーカスエコノミクスによると、2023年の平均銅価格のコンセンサス予想は現在の水準である1トン当たり約7,660ドルより低く、最低予想はわずか5,430ドル、最高予想は8,775ドルとなっている。